もしも鬱じゃなかったら

 

 

わたしの視界は、明るい時間でも天気が良くてもなんだか薄暗くて、

感情は卵の薄い膜に包まれているみたいに、ぼやけている。

そんなかんじの1週間。

 

 

だったんだけどさっき、布団に潜って寝ようとしたら急に、

悔しくて悲しくて涙が出た。

すごく強く、悔しいって、悲しいって、感じた。

 

 

わたしの鬱の始まりは、思い返せば高校生の頃。

あの頃からちょっとずつおかしくなってって、もう10年。

この10年って、人生でも特殊な時間だったと思う。

高校生とか、大学生とか、リトライしたくてもできない。

 

 

もし鬱じゃなかったら、こんな生きづらさがなかったら、

楽しい思い出がたくさんの10年だったんじゃないかな。

そう思ったらすごく悔しかった。

もう戻ってこない時間。

取り戻すことのできない時間。

目一杯楽しみたかった。

 

 

それから、わたしにはやりたいことがたくさんあった。

野心みたいなものもあったし、野望もあった。

でも今は、どれだけ強く思ったって体がついていかない。

鬱は気の持ちようなんかじゃない。

そんなのでどうにかなったら、こんなに辛くなんかない。

 

 

たくさんあったやりたいことが、今はできない。

時間はどんどん過ぎていっているのに。

ひとりだけ取り残されていくみたい。

 

 

周りの友達が、努力してほしいものを手に入れていく姿が、

嬉しい反面羨ましい。

そのために傷つく姿も、弱音を吐くことも、

ちゃんと生きている証だから羨ましい。

わたしもそうやって生きていたかった。

 

 

けど、数時間外出しただけで寝込むわたしには、無理。

今はまだ我慢の時なんだって、

焦ったってどうにもならないって、

理解しているつもりだけどすごくムカつく。

 

 

わたしも外に出たい。

仕事の愚痴とか、上司がうざいとか言いたい。

世の中にいる素敵な人にも、変な人にも会いたい。

誰かの言葉に傷つけられても、それを自分で癒してみたい。

辛くても努力して、ひとつひとつ目標をクリアしたい。

今日は頑張ったからって、自分で自分にご褒美のハーゲンダッツを買いたい!

 

 

辛くて悲しくて悔しくて、

涙は止まらないし今夜は全然眠れないかもしれない。

けど、久しぶりにこんなに強く感情を感じて嬉しい。

まだちゃんと、人間らしかったみたい。

人と関わりたいって思う自分にも驚いた。

あんなに大嫌いで、もう誰にも会いたくないって、

去年の今頃は思っていたから。

 

 

わたしはこの病気を治したいから、

もう少し頑張ってみようと思う。