世界で一番自分が嫌い

 

 

鬱だとわかって気持ちが落ち着いた頃から、

どうして鬱になんかなったんだろう?と考え始めた。

 

 

世の中には原因がわからずに発症する病気がたくさんある。

鬱だってまだ正確にはわかっていないけど、

とりあえず脳の異常ってところまではわかっていて、

じゃあどうして脳が誤作動起こしたんだろう?

何が原因だったんだろうって考えていた。

 

 

鬱は原因がわかっていた方がいいと思ったから。

医学的な原因なんてわからなくたっていいけど、

自分の頭の中や身体の、自分の生活の中の原因は知っておいた方がいい。

療養を進めるうちにやっぱりそう思った。

 

 

私の場合、一言で言ったら、

”世界で一番自分が嫌い”だから。

 

 

私は10代の頃からずっと、完璧になりたかった。

なんでもできて、誰の助けにもなれて、みんなから好かれる人。

でも現実の私は何にもできなくて、

家族でさえ救えなくて、

全員と仲良くなんてできなかった。

そんな自分が大嫌いで、こんな私はもっと努力をすべし!と思い込んで、

自分を大切にすることなんかなかった。

 

 

そんな完璧なスーパーガールもスーパーウーマンもいないことがわかったのは、

最近の話。

自分を責めて泣いていたら、”完璧な人なんかいない”って、言われた。

たしかに、冷静に周りを見てみたらいなかった。

倍以上年の離れた人だって、

いやもっと、寿命がつきそうな年齢になったって、

地位と肩書きを手にした人だって、

みんなどこか欠けている。

 

 

ずっと自分を信じられなかったし、

幸せだって望めなかった。

鬱になってから人の頭の中を考え出した時、

「自分が好き!」って言える人が沢山いることにも

自分を幸せにするための努力をする人がいることにも驚いた。

そう思ったっていいんだ。そういう考え方って素敵だって思った。

 

 

きっと、心が麻痺して自分を殺し続けた私に

体が出してきた警告が鬱だったんだと思う。

あのままの私で生き続けていたら、

幸せなんか本当になかった。

 

 

でも相変わらず自分は嫌い。

染み付いた考え方をすぐに消すことなんかできない。

変わったのは、少しだけ、自分を信じてもいいかなって思えるようになった。

あと、人の欠けているところやズルいところが面白くなったってこと。

 

 

自分を好きって言うにはまだまだ遠いけれど、

いつか言えたらいいと思う。