#家事なんて楽勝じゃない

 

 

鬱になってよく、毎日何をしているのか聞かれる。

どうしてあなたにそんなプライベートなこと教えなきゃいけないの

って思うような距離感の人にまで聞かれる。

わたしは毎日家のことをやって、

少しパソコンをいじったりするともう限界がくる。

だから素直にそう答えると、

同年代の子からは

「家事だけやればいいなんて羨ましい」

みたいなことをオブラートに包みまくって

場合によっては5分くらいかかるように毒を希釈されて話される。

で、年上の人からは

「若いのに家事しかやらないなんて贅沢!苦労知らず!

わたしの若い頃なんかもっと大変だったのよ!!」

と、説教&昔話&やっかみがほぼ丸裸で飛んでくる。

し!ら!な!い!よ!

 

 

みんな”家事ごとき”、みたいなニュアンスで話すけど、

その”ごとき”が今のわたしにはどれだけ大変か。

 

 

食事の準備をするために買い物に行くと、

たった1食分なのに長いと2時間かかる。

歩くのがめちゃくちゃ遅いのと、

途中で具合が悪くなったら立ち止まるのと、

一番は嘘みたいに思考がまとまらないから。

 

 

思考がまとまらないなんて、

たった1食2人分の材料がわからなくなるなんて、

きっと経験してない人にはそれが嘘みたいな話。

けど嘘じゃないよ。本当のこと。

結局歩いて10分圏内にあるいくつかのスーパーをぐるぐるして、

なんとか買って帰ってくる。

ものすごい疲労とともに。

 

 

そう、この疲労感。

わたしだって自分で自分に驚く。

たった2時間外を歩いただけで、

体中の酸素がないような、

息をし続けるエネルギーしか残っていないような、

そんな状態になるなんて。

 

 

だから、家事なんて全然楽勝じゃない。

買ってきただけでまだ何も食べられる物にはなってないのに瀕死。

料理以外の、掃除やら洗濯やらもやる。

たった2人分の家事”ごとき”だけど、

毎日頑張らないとできない。終わらない。

 

 

鬱になってから1年半、

そのときできる最大限のことをやっている。

なのに時々、チクリと棘を刺されることがある。

前はいちいち傷ついて、

自分はダメなやつなんだと落ち込んでいたけれど、

最近はうっさいほっとけ。と思えるようになった。

人を刺してる時間があるのなら、自分の人生充実させればいい。

 

 

だけど知ってほしいなと思うのは、

鬱は精神症状だけじゃないということ。

身体症状だって辛いんだ。

人によって、日によって違うけどたとえば、

毎日微熱が続いて体が鉛のように重くて、

頭痛が酷いし食欲はない。

1週間に1キロずつ体重が落ちていって

3歩歩くたびに膝から力が抜けて崩れ落ちそうになる。

終いには動悸と不整脈までしてくるけど、

どこか悪いわけじゃないから薬もない。

 

 

一番ひどかった時のわたしの症状。

去年の夏の話。

最近はこんなフルコースではこないから大丈夫だけど、

このときは本当に辛かった。

これに精神症状まで加わって、

薬の副作用で吐いたりもして、

それなのに「あなたは楽してる!」

みたいなこと言われ責められる。

 

 

あのときは「そっかわたしは楽してるのか。ダメなのか」

と思って何も言えなかったけど、

もしまたこういうことを言われたり同じ人に会うことがあれば、

ちゃんと説明してみようと思う。

少し改善してきた今だって、家事なんて全然楽勝じゃないから。